池見拓郎のおすすめ。






マカダミアチョコレートシリーズ



「アーモンドチョコレート」は、日本が高度成長期に入った1962年に、大人を意識した本格的なナッツチョコレートとして誕生した。当時欧州で人気だった、アーモンドを丸ごと使用する丸型チョコを採用。中のアーモンドは、えりすぐりのカリフォルニア産を独自の製法で焙焼した。また、スライドして開けるスリーブ箱のパッケージの斬新さも話題となり、徐々に知名度を上げた。そうして1980年にパッケージが一新されると、一気にブレイク。大人だけでなく、中高生にも人気が広まり、売り上げを伸ばしていった。2002年にはサッカーのデイビッド・ベッカム選手をCMに起用。予想を超える反響を呼んだ。
一方、「マカダミアナッツチョコレート」は、1976年に発売された。前年にアフリカのケニアナッツ社に対して、マカダミアナッツの栽培技術協力を実施。そのナッツを使用して開発された商品である。ナッツの王様と称されるマカダミアの風味を生かすため、熱い油の中でじっくりと熱するトラディッショナルロースト製法が特長。「アーモンドチョコレート」と共に、現在では明治のナッツチョコレートの定番ブランドである。


池見拓郎。